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| <脳を動かすエネルギーとは? > | ||
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人間の脳は、成人で体重のわずか2%の重さしかありませんが、体に必要なエネルギーの20%も消費します。脳の70〜80%は水分です。水分以外の50〜60%は植物油や魚油に多い不飽和脂肪酸を食べることにより、体内で作られるリン脂質です。約30%がタンパク質ですが、タンパク質は約20種類のアミノ酸から構成され、そのうち人間の体内でつくることのできない必須アミノ酸が9種類あり、それは肉、魚、卵、豆類などをバランスよく食べることにより補給されます。そして残りの10〜20%が脳を動かすエネルギーの源であるブドウ糖などとなっています。 ブドウ糖はごはんやイモ類、パンなどのデンプン質や糖分などの糖質を摂取することにより補給されます。また、ブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄積されますが、その量は極めて僅かで、もし一食抜くと、たちまち体はブドウ糖不足となり、その結果脳はエネルギー不足となり、活動が鈍くなってしまうのです。また脳が活発に活動するためには、ビタミンやミネラルなどは絶対に欠かせないものです。このように脳を構成し動かす成分は、食事から、バランスよく、しかも規則的に取り入れることによってしか維持されないのです。 |
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| <夜食より朝食を!> | ||
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夜食を食べてスタミナをつけ、明け方まで勉強する・・・朝は食欲がなく、眠いので朝食抜き、というパターンに陥っていませんか?朝食をきちんととるかどうかで、一日の学習効果は大きく左右されてしまいます。 ある大学の学生を対象に行った調査結果では、朝食をとる学生は、そうでない学生に比べて上位成績であることが分かります。出身地、体格などあらゆる要素を調べても成績との相関関係はなく唯一、朝食をとっているかどうかだけに相関関係が見られたとのことです。 また、夜食は肥満にも影響しています。子ども達の朝食抜きの理由の一つ、「食欲がない」の原因に「夜食」が関係していますが、もう一つ、肥満の原因となることも恐いことです。最近、ダイエットのために食事の量を減らす子ども達が増えていますが、食べる量を減らすよりもこの時間帯の飲食を避ける方が、より効果的です。夜食をとっている子ども達で、朝食の時に食欲のある子は14%に過ぎません。また22時以降に夜食をとった子どもは、当然のことながら朝食を食べない子が増えるなど、夜食の弊害は大きいと言わざるを得ません |
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| <脳のフルパワーの発揮時間帯は> | ||
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朝食より二時間後に脳はフルパワーになる………。人間は朝起きてから空腹を感じるまで、20〜30分程かかるのが普通です。ギリギリまで寝ていれば、空腹を感じる前に家を出なければならないことになります。また、寝る前、3時間以内に食べると、胃腸が消化のために寝ている間中働いているため、熟睡ができず、朝起きても胃腸に疲れが出て、空腹を感じなくなります。 この結果が朝食抜きとなるのですが、朝食抜きの最もよくない点は、脳の栄養失調と活動のエネルギー不足をもたらすことです。さあこれから勉強、というとき、肝心な頭はエネルギー不足で止まっていることになります。 また、こうした状態の継続は、脳自体の発育にも障害となります。日本学校保健会が調査した結果によると、高学年になるほど朝食の摂取状況は悪くなり、10%から最悪25%まで、すなわちクラス40人とすると、4人から10人が朝食抜きで登校しています。またその理由の8割が時間がない、食欲がないで占められています。 人の体が眠りからさめ、活動に向かうためには、生理機能上、約2時間ほどかかります。それをスムースにするために必要なことは、起きてから、体の代謝を盛んにすることです。その一つが軽い運動であり、もう一つがエネルギーの補給、すなわち朝食なのです。朝食抜きでは、眠りから目覚めないだけでなく、脳も体も自動車で言えばガス欠状態になっています。さらに副腎ホルモンの分泌が悪くなり、体の自律神経やホルモンのバランスが崩れ、イライラしたり、カッとしやすくなったり、頭がボーッとし、無気力になったりするのです。さらに、骨の発育障害、貧血や低血糖症、低体温、肩こりなどの身体的障害も出てきます。つまり、最も頭が冴えているのは食後二時間後ということになります。 食事の時には、脳の刺激して覚醒を促す作用のあるカフェインをブトウ糖といっしょに摂ると、さらに効果的。ブラック・コーヒー糖の人も、試験の朝は砂糖入りがいい結果を生むかもしれません |
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| <こんな食事が脳を活性化させる> | ||
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●和食 脳を育て活性化させるのに必要な栄養素をタップリ、バランスよく含んでいる食事は、意外なことに、おふくろの味といわれる日本の伝統食だということが分かってきました。たとえばごはんに豆腐とワカメのみそ汁、納豆にサバの塩焼きやいわしの丸干し、ニンジンや大根、ゴボウや里芋などの根菜類やシイタケ、厚揚げ、ヒジキや昆布、大豆などの煮物、ホウレンソウやつまみ菜などのおひたしにタップリかけた鰹節、チリメンジャコとゴマ、ワカメなどの手作りのふりかけ(お弁当のご飯の上にかけても)といった食事です。こうした食事に様々な魚介類や海藻、緑黄色野菜などを組み合わせ、肉や卵、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどを二、三日に一回加える食事の組み立てこそが、脳をイキイキさせ、体も元気にさせる基本の食事なのです。 この様な昭和30年代後半から40年代の和食は、健康な食事のモデルとしてWHOも世界に推奨しています。また、最近ではこうした食事を「頭を賢くする食事」という意味で「賢脳食」とも呼んでいます。健康で賢い子ども達を育てるために、教育環境や家庭環境、人間関係をどうするかという論議が様々になされていますが、もっと大切な根幹として食事の問題を考える必要があります。朝起きてから登校まで、1時間以上、できれば2時間程度の余裕を持つこと、朝食は必ず食べさせ、しかもその内容は和食を基本とすることです。これだけの時間の余裕があれば、ゆっくり排便し、体のリズムを整え、頭がスッキリし、フル回転できる状態で授業に臨むことができます。 |
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●お魚のDHA お魚を中心とした和風の食生活が健康にいい理由は、単にローカロリーだからというだけではありません。 お魚には脂肪自体が少ないうえ、魚に含まれるのはコレステロール値を上げにくい、良質の脂肪なのです。そのうえ和食は動物性タンパク質と同時に植物性タンパク質が豊富に摂れるという利点もあるのです。 欧米で一般に理想とされている栄養バランスは、55〜60%を炭水化物から、20〜30%を脂肪から、12〜14%をタンパク質から摂るというもの。肉食中心の欧米型の食事ではこの割合の実現は難しいのですが、お米と魚を中心とする伝統的な日本型の食事ではほぼ実現できます。またここ数年、ブームとなっているDHA。魚の目玉の部分や、頭のまわり、内臓、血合いにも多く含まれています。 そもそもDHAは、人間の脳の約30%、目に50%も含まれている成分。でも体内では生成しにくく魚から摂るのが効果的です。「DHAを摂ると頭が良くなる」といわれるのは、あらゆる成分の中でDHAだけが脳細胞に入り込むことができ、脳神経の働きをスムーズにする働きがあるからです。脳を活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸)はマグロ、ブリ、サバ、サンマ、イワシ、アジ、イクラ、養殖のタイなどに多く含まれている。食品の中でDHAを含むのは魚だけ。
また最近では、コレステロール値の上昇を防ぐ、抗体が過剰にできるのを防いでアレルギー疾患を防ぐなどの効果も注目されています。 魚はこのほか、血圧を下げるタウリン、カルシウムを骨に定着させるビタミンD、カルシウムなどが含まれており、魚を食べることでこれらのものを効果的に摂取することができるのである。いずれにせよ魚、肉、野菜をバランスよく摂ることが大事。
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| <手軽さが、子どもの頭に悪い影響を> | ||
| 一方、朝から、オムライスやオムレツ、カレー、スパゲティ、サンドイッチといった、子どもが好きな食事や、「バターとジャムをタップリぬったパンにハンバーグ、そして市販のジュースや清涼飲料水」や「牛乳をかけた甘いコーンフレークにハムエッグ、少量のレタス」、「菓子パンやドーナッツ、ピザトーストなどにウィンナソーセージとコーヒー」といった献立が出ている家庭もあるようです。朝食抜きよりはましですが、こうした食事のパターンは、ビタミン類やミネラル類、食物繊維、植物性のタンパク質などが不足し、脂肪分や糖分過多を招き、血液が酸性化することにより、肥満や骨の発育障害や様々な小児成人病の要因となります。また、精神のバランスが崩れ、攻撃的になったり、イライラしやすく、ちょっとしたことにカッとしたり、逆に無気力、無感動になったりするのです。 | ||
| <ゆっくり、おいしく味わって食べる> | ||
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ゆっくり食べることは、消化・吸収がよくなるだけでなく、肥満の予防にもなります。早食いすると、同化作用をもつインスリンが早く分泌されますが、時間をかけて食べれば、インスリンの分泌が緩慢になるからです。また、脳には満腹感や空腹感を調整する「食欲中枢」がありますが、食事をとってから満腹感が起こるまでには一定の時間が必要です。早食いをすると、満腹感が得られる前に、たくさん食べ過ぎてしまうことになるので、早食いを直し、ゆっくりと食べる習慣を身につけましょう。 また、おいしさを感じると、胃や腸などの消化管の活動が高まるため、食べものの消化・吸収がよくなります。しかも、「おいしい」と感じること自体がエネルギーを使うので、「おいしく食べる」ことは肥満の予防にもつながります。食事の演出や雰囲気にも気を配り、おいしく味わって食べるようにしたいものです。多忙な現代社会において、正しく食事をとるのはなかなか難しいことかもしれませんが、まずは「朝牛乳を1本飲む、あるいはおにぎりを1個食べる」「週末は家族でゆっくり食事をとる」など、できることから少しずつ「正しい食事のとり方」を意識してみましょう。 |
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